Satorare〜キミに届く、心の声〜

思ったことが筒抜けになってしまう奇病、通称サトラレ。
その突出した明晰さと意志の強さが変異して
発症すると言われている。

サトラレの医師『里見健一』は両親を亡くし
姉と２人で育った。
守秘義務の生じる医師は本来「サトラレに向かない職業」　　とされており圧倒的な腕があるものの里見は
簡単な業務しか任せてもらえないことに不満を感じていた。

一方、「対策委員」と呼ばれる極秘警護に就く『小松洋子』は、里見本人に奇病の事実を絶対に悟らせてはならない立場にあった。里見の思い通りにいかせないよう裏で操作をするほど
里見は自身の人生を不自由に感じている姿をみて
自らが本質的にサトラレを護れているのか？
と自問自答を繰り返す。

里見が研究医として左遷されることが決まったある日、
里見そして小松ら対策委員の元に“ある報せ”が舞い込む……。

～病気を知らないサトラレと、病気を知らせないよう
奮闘する周りの人物の優しさが織りなす群像劇～
【本音が漏れ出てしまう友人がとなりにいても
あなたは愛せますか？】