『モモ』

町の広場にある、今は使われていない円形劇場。 ある日突然ふらりと現れた少女モモは 円形劇場に住むようになる。 町の人々はモモのお世話をするうちに 素直なモモとすぐに友達になっていく。 モモに話を聞いてもらうと いつの間にか悩みが消えている。 そんな不思議な力がモモにはあった。 特にモモと仲良しになったのが 無口な掃除屋のベッポと、お喋りな観光ガイドのジジ。 まるで正反対の二人は、モモと一緒にいると不思議と気が合い 三人は大親友になった。 そんな中、町に灰色の男達が現れる。 彼らは、みんながどれだけ時間を無駄にしているかを語り 人々に時間貯蓄銀行に時間を預けさせていく。 しかし、それはまやかしだった。 時間をだましとられた町の人々は いつも時間を節約することだけに追われるようになる。 町中から笑顔が消えていき、みんなモモから離れていく。 あのベッポやジジさえも。 モモは奪われた友達の時間を取り戻すため 時間の国へと旅立っていく・・・