シアターグリーン若手劇団支援企画Sprout Support参加作品
「人間になりたがったミミズと、」

百平米の森で死体遺棄されていた、五月晴れ高校化学教師。
その脳みそを食した一匹のミミズ、“ミミー・ズランキー”。
彼は人間の記憶や知能を継承するという奇跡を起こし、ミミズαへと進化した。
やがて彼は子孫繁栄によってミミズαを増やし、そして文明を築いた……。

時は流れる。
ここはミミズαたちが通うミミズ晴れ高校。
彼らの目的はただ一つ、いかなる生物にも負けない力と知能を手に入れること。
そのためには、天才の人間の脳みそを摂取することが最大の目的。
ミミズαたちは百平米の森で天才を探し求めていた……。

時は来た！
一匹の生徒“ブンガク”が、べらぼうに天才な人間と思しき“小磯”を発見！！
ブンガクは、ミミズαの科学力の賜物「ペニトキシンＭＭＺ」で小磯の尻へ侵入し、なんやかんやで脳みそをいただくという作戦に出た。
しかし、小磯はバカだった！！
尻の中のミミズを友と受け入れ、果てはミミズの世界を憧れるほどのバカだった！
作戦は失敗！　どうするブンガク。

人間になりたがったミミズと、ミミズになりたがった人間が、歌って踊って苦悶して、笑って怒ってムスコが増えて……
そんな奇妙な一日半。